臨床検査技師としてのキャリアを更に発展させるためには、専門知識と技術を高めるだけでなく、資格取得も重要なステップです。資格を取得することで、専門分野での信頼性やスキルが認められ、キャリアアップや新たな職場でのチャンスが広がります。本記事では、臨床検査技師におすすめの資格を一覧でご紹介し、それぞれの資格の特徴やメリットについて詳しく解説していきます。自分の目指すキャリアパスに合った資格を見つけ、さらに一歩前進しましょう。
ニ級臨床検査士への挑戦が最もおすすめ
二級臨床検査士とは?
日本臨床検査同学院が臨床検査技師の育成を目的として設けた、臨床検査技師の上級認定資格です。二級臨床検査士を取得することで、臨床検査における各分野の理論を理解し、日常の検査に必要な基本的な知識・技術を有していることが証明されます。
二級臨床検査士の試験では、臨床検査に関する各科目について、検査技術と理解度、基礎知識、適切な精度管理の方法などが問われます。臨床検査技師としての知識・技術の向上はもちろん、客観的な力量の証明としても取得しておきたい資格です。
緊急臨床検査士にも挑戦(当直業務がある方向け)
緊急臨床検査士とは?
日本臨床検査同学院および日本臨床検査医学会が、「緊急臨床検査の業務を正しく行えること」を認定した臨床検査技師です。緊急臨床検査士には、緊急性が必要な場合においても、医師からの要求に応じて迅速かつ適切な検査が行える知識と技術が求められます。
システム系の資格
医療情報技師とは?
医療情報技師は、日本医療情報学会が認定する民間資格であり、病院情報システムの開発、運営、保守などが主な業務です。この資格の認定試験は2003年に開始され、年に1回、多肢選択式で実施されます。医療情報技師には、情報処理技術だけでなく医療分野や医療情報システムの知識が必要です。そのため、医療分野における専門知識を活かしながら、情報システムを効果的に運用する能力が求められます。
ITパスポート試験とは?
ITパスポート試験は、日本の情報処理技術者試験の一つで、情報技術(IT)に関する基礎的な知識を問う試験です。経済産業省が実施しており、ITの知識が必要とされる職業に従事する人や、これからITに関する仕事に就こうとする人を対象としていますが、最近では病院などで働く医療従事者の資格取得も増えてきています。ITに関する基礎的な知識を評価し、ITリテラシーの向上を図ることを目的としています。IT技術の基本、経営管理や法務、セキュリティなど幅広い分野の知識が求められます。
情報セキュリティがマネジメント試験とは?
情報セキュリティマネジメント試験は、社会の情報セキュリティニーズの高まりを背景に、政府の『「日本再興戦略」改訂2015』(平成27年6月閣議決定)や経済産業省の産業構造審議会で示された方向性を踏まえて、国家試験「情報処理技術者試験」の新たな試験区分として創設されました。具体的には、平成28年度春期から試験が開始され、情報セキュリティの専門家を育成し、情報セキュリティ管理や対策の重要性を高めることを目的としています。
医療法、診療報酬改定の理解が深まる資格
医療経営士とは?
医療経営士試験は、日本医療経営学会が実施する資格試験で、医療機関の経営に関する知識やスキルを証明するためのものです。
接遇に活かせる資格
ホスピタルコンシェルジュとは?
ホスピタルコンシェルジュは、病院における接遇力と患者さまの質問に答えられる医療保険制度や医療費に関する知識を併せ持つ人材を評価し、そのスキルを証明する試験です。 全国の医療機関や専門学校での受験が増え、就職に有利な資格です。 ホスピタルコンシェルジュ®検定試験は「3級」「2級」「1級」と3種類のレベルがあります。